【GAMEクリア後 レビュー】ケーナ: Kena Bridge of Spirits
メーカー:Ember Lab
ジャンル:アクション/アドベンチャー
発売日:2021年9月21日
機種:PS5/PS4/PC
【ケーナ: Kena Bridge of Spirits】(PC版)
■クリア後レビュー
元々はアニメーションスタジオだったという「Ember Lab」のアクションゲーム
発売前からアジア感のある独特な世界感とアクション性が話題になっていたが
難易度は選べてクリアすることで最高難易度モードが解放さる
(途中でもオプションから難易度変更が可能)
ストーリーはスピリットを開放し、腐敗を浄化するという物語で
元アニメーションスタジオと言うだけあってインディースタジオとは思えない
ディズニー映画のような表情豊かなキャラクターやフォトリアルではないが
自然豊かな森林や山々のグラフィックはとても美しく壮麗でさえある
防具に相当する物は無く武器を強化したりといった要素も無いが
複雑な要素は排除してシンプルなシステムであるが故に
アクションゲームとしての操作する面白さが際立っている作品だと感じた
適度にファストトラベルのポイントが点在する
オープンワールドなマップではあるがゼルダBOWやホライゾンのような
広大なマップではなくオープンワールドとしてはやや狭く
エリア毎にボスを倒す事で次のエリアが解放され
攻略するエリアの順番も決まっているため自由度は低いが
探索要素も豊富で精霊ROTを見つける事がスキル習得ポイントや
レベルアップなど自身の強化に直結しているので
ついつい寄り道して探し回っていた・・・
■BAD
マップやストーリーのボリュームは少なめ
明るさを最大にしても暗すぎて見えない箇所が数か所あった
画面外から攻撃を受ける事が頻繁にある
キャラクターの強化要素が少ない
■GOOD
ピクサー映画の様なかわいらしいキャラクター
民族的な楽器を使用したBGM
(タイトルのケーナは南米の縦笛の名前から付けた?)
もののけ姫のような深い森に差し込む光の表現など
アニメ映画を操作しているようなグラフィック
軽快な操作性のアクション
■総評
ノーマルにあたると思われるスピリットガイドの難易度でのプレイ感想だが
sekiroやブラッドボーン程のシビアさは無いものの
攻撃、ガード、回避を駆使するシッカリとしたアクションで
爆弾と弓を使用した仕掛けや戦闘も楽しいし
謎解き仕掛けも複雑すぎずに丁度良いくらいで
「kena」の世界を走り回ることが単純に楽しかった
日本語音声は無いがNPCは少なくセリフも多くはないので
言葉ではなく映像や音楽で物語や背景、世界観を演出し
重要なシーンでは壮大なオーケストレーションの効いた音楽が流れ
総合的な演出の素晴らしさが際立っていた
収集要素を含めればボリュームはそれなりだが
強くてニューゲームや引継ぎプレイなどは無く
ストーリーのみを考えるとボリューム不足は否めないが
それを凌駕する圧倒的な演出やプレイフィールで
ラスボスを倒してエンディングを見終わったときには
良作映画を見た後の様な何とも言えない感動があった
続編や追加ストーリーが出るかは解らないが
数年後、もう一度プレイしたいと思わせる作品であることは間違いない。