【GAMEクリア後レビュー】イーストワード(Eastward)
メーカー:Pixpil
ジャンル:アドベンチャーアクション
発売日:2021年9月16日
機種:Switch/PC
【GAMEクリア後レビュー】イーストワード(Eastward) (PC版)
■クリア後レビュー
上海を拠点にしてインディーゲームを開発している「Pixpil」の
精細なピクセルアートが印象的なアドベンチャーゲーム
「タタリ」という災害が地上を襲う世界で
地下世界に住む無口な主人公が謎の少女と旅にでるという物語で
爆弾を使った仕掛けやアイテムを集めてHPアップなど
2Dゼルダのようなプレイフィールになっている
ゼルダのような広いフィールドを自由に冒険できるのではなく
ダンジョンなどもあるが、ほぼ一本道のストーリーを進めて行き
前の町やマップには戻れないので自由度が少なめなのが残念だった
(アップデートで戻れる要素が追加されるという噂も有る)
とは言え、
淡い色合いの作り込まれた緻密なドット絵は素晴らしく
レトロなサウンドの音楽も世界観にマッチしていて
日本の昭和を思わせる様なレトロで哀愁に満ちた街並みや
個性的なキャラクターなど独特な個性が光る作品となっている
ゲームカテゴリがRPGとなっているサイトもあるが
経験値を溜めてレベルアップするなどの要素は無く
お金とアイテムで武器のアップグレード
もしくはストーリー進行で武器が追加されるなど
こう言った点でもゼルダ的な要素が多くある
ゲーム自体の難易度はそれほど高くは無いが
回復ポイントがあるべきと思える所に無く
主人公の基本防御力をアップさせる要素も無く
最後まで貧弱な髭モジャのおじさんなので
回復アイテムが尽きて、来た道を戻る体力も無い場合は
セーブポイントからやり直すしかないのが辛かった
始まりは閉塞的な地下世界の日常から始まり
徐々に世界の真実と少女の謎に迫っていく
先が気になるストーリーテリングで
鬱な展開やタイムリープからの脱出など
日本のアニメ/漫画やゲームの影響を強く感じる部分も多い
プレイ時間はラスボス前のセーブポイントで18時間
トリプルA作品に比べればボリュームは少なく
クリア後セーブも無く2週目要素なども無いが
ミニゲームやガチャガチャのコレクションや
食材の組み合わせで多彩な料理(回復アイテム)を作って
レシピを集めるなどやり込める要素もあるので
大作に見劣りしない密度とやり応えもあり満足感はあった
そして、
完全なハッピーエンドではないものの
旅を通して描かれる主人公と少女の絆、
簡素でシンプルながらも切なくやさしいエンディングは
心に染みる作品となっている・・・。